【上がり框の無い玄関ホール】
昨日の
しなのきさんのコメントにもありましたが、今回予算が少ないという
事もあり本当に必要なものは何かという事を念頭に置きながら基本設計
を進めました。例えば、
■子供部屋は必要か?
■上がり框は必要か?
■基礎の上に土台と根太を組んだ床は必要か?
■各部屋の戸は必要か?
■窓・ドア周りの木製の枠は必要か?
■幅木(壁と床の見切り)や回り縁(壁と天井の見切り)は必要か?
などと考えました。
上記の例は今回採用したものですが、他に生活の仕方によっては、玄関
もいらない、廊下も納戸も要らないかもしれません。
とはいっても、要らないだけでは済まないので、それに代わる住まい方や
設計が必要になっていきます。
今回基礎はベタ基礎を採用したのですが、木組みの床を作らない部分は
基礎の底版の部分に直接タイルを張り付け仕上げとしています。
また子供部屋についても、現在の自分達の家族状況が定まらないうちから、
将来を見据えて幾つもの部屋を用意しておくよりその時対応出来る空間が
あれば良いと考えました。
家の中で使用する、家具や家電製品についてもしかりで、あると便利かも、
安いから買ってしまおう、という考えだと収納は幾つあっても足りません。
例えばイスですが、3000円出せば手に入ります。もっと安いかもしれませ
ん。持ちも中々良く気付くと10年くらい使っていたりします。でも、せっかく
10年使うならもう少し吟味して多少高くても気に入ったものを長年使用した
ほうが幸せな気がします。
このように計画したおかげで、少ない予算を必要な場所に掛けられ、納得
のいく必要十分な家になったと思います。ココまで書くとすごく清貧で質素
な家のイメージですが、実際は構造材にはヒノキやヒバを使用したり、サッ
シも特注のものが幾つもあったりと贅沢をしています。
結局はどこを譲ってどこを優先するかという事では。
それが自分達の常識になればいいのですから。