
年末バタバタとしていてアップ出来ませんでしたが、山梨県市川三郷町で
進めていた工房兼住宅、『沙鴎庵』が完成致しました。
延床面積22坪というコンパクトな建物ですが、色々と工夫を凝らし狭さを
感じさせない空間が出来ました。

その工夫の多くは
『抜け』。
内部では、壁を途中まで立ち上げ、上部は空けて視線が抜けるようにしたり、
屋根なりの勾配天井を見渡すと、ロフトの壁からは空が見える開口部。
外部では、細いアプローチを通って玄関へ。そこを通り過ぎて抜けると、工房
と窯へもアプローチ出来ます。
アプローチの一部は、施主の陶芸作品を飾ってみたり、腰掛けて一休みする
ような腰壁としました。玄関前のみ細い縦格子のデザインで目隠しを作りまし
た。
けっして大きい建物ではないけれど、隅々まで手の届きやすいハコになった
のではと思っております。