現場で基礎工事が行われている頃、棟梁は何をしているかというと
工場(こうば)で柱や梁の刻みの作業をしています。
最近では、プレカット屋さんと呼ばれる所で機械による仕口の加工
が行われ、現場に上棟前に運ばれる事が多くなり、この作業を大工
さんが行う事は少なくなってきています。これは、手間の問題もあり
ます。建物の規模が大きくなると、手刻みで行うよりもプレカットに
出す方が安上がりになる事が多い為です。
が、この現場では棟梁に手刻みでやって頂きたいとお願いしました。
本当は工務店としては、プレカット屋さんに頼んでその間は棟梁に
他の現場で仕事をして貰いたいところかもしれません。しかし、出来
る限り、人の手による手作りで建てていきたいと考えていたので、こ
のようになりました。(だからといってプレカットが悪い訳ではなく、事
実最近は機械でかなり細かい加工が出来るようになっています。)